移住の話

ついに沖縄生活

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サクララン(花かんざし)

時間差引っ越しが効率的

先発組と後発組

我が家の場合、一発で全員が引っ越すことはできませんでした。

先発組は「引っ越しあれこれ その1」でも触れていますが、私と私の母親です。
先に沖縄入りし、荷物の受け入れ態勢を整えました。

後発組は、仕事の都合で日程調整できなかった妻です。
妻は、元の家に残り、荷物をすべて運び出した後の掃除や、やり残したことがないかどうかのチェック役をしました。

役割分担で見落としなし

いま思えば、こうやって時間差で引っ越したことで、夫婦の役割分担が明確になり、引っ越し全体が見落としもなくすみました。

引っ越し当日は、後に同じく沖縄へ移住することとなる妻の姉が手伝いに来てくれました。
前夜も遅くまで荷造りの手伝いをしてくれたのに、当日も朝イチで駆けつけてくれホントにありがたかったです。

二人より三人、多くの目がチェック機能として働きます。

早め早めが鉄則

荷物の積み込みを見届けてから、母親を連れ空港へ出発したかったのですが、ちょっと早めに最寄りの駅前から空港リムジンバスで出発しました。

飛行機に乗り遅れるようなことがあっては、その日のうちに引越し先までたどり着けなくなってしまうからです。

車椅子で飛行機に乗るときは

車椅子利用での搭乗

私の母親は要介護の身障者ですから、車椅子での移動です。
通常かかる時間を大幅に上回るかも知れませんから、用心に越したことはありません。

羽田空港には出発の2時間前に到着しました。
よしよし順調、順調。

何度も沖縄へ行き来しているので、時間配分がすっかり身体にしみ込んでいます。
オンラインでのチェックインですから、そのまま保安検査場へ向かいました。

何ごと?

さて、母親をセキュリティーゲートに通そうと思い、車椅子を押してゲートをくぐろうとしたその時です。

何やら係の人たちがザワつき始めたのです。

あれ?何ごと?
誰かチェックに引っかかったかな?

「あの、お客様。車椅子でのご搭乗でしょうか?」
明らかに私たち二人の方へ視線が向いています。

あれ?ウチのこと?

そのとおり、ウチが引っかかっちゃっていたのです。
でも、なんで?

事前に調べておきましょう

この時はJAL便を利用したのですが、空港に身体の不自由な搭乗客へのサポートというサービスがあるのです。

JALであれば「JALスマイルサポート・ご案内」というカウンターです。
ANAは「SPECIAL ASSISTANCE」というカウンターです。

保安検査場の係の人は、そこへ行ってくださいと言うのです。
理由は分からなかったのですが、車椅子がキーポイントであることだけは理解できました。

案内されるまま「JALスマイルサポート・ご案内」のカウンターについていくと、今度はJALのスタッフと思われる人が対応してくれました。

無知の涙

スタッフ氏:ご搭乗ありがとうございます。では、車椅子のお乗り換えをお願いいたします。

私:え?この車椅子でイイですよ。

スタッフ氏:あの…、お客様の車椅子ではご搭乗いただけないのですが。

私:そうですかぁ?時間がないので、これでイイんですけど。

スタッフ氏:お時間を取らせてしまい申し訳ございません。決まりごとですのでどうぞご理解ください。

私:そうですかぁ。急いでくださいよ。

どうですか、この高飛車な態度。
いやな客ですよね。

もうお分かりですか?
そうです。

決まりごともなにも、機内専用に作られたスリムな車椅子でなければ物理的に搭乗できないのです。

すべてを理解したのは、機内の通路を眼の前にしたときでした。

あぁぁ。ごめんなさい!

ホントにごめんなさい!

機内で猛省

猛省すること3時間。
私が悪うございました。

なんか肩身のせまい雰囲気。

那覇空港に到着したのは夕方4時です。

船便で送ったクルマを、那覇新港へ5時までに受け取りに行かなければなりません。
時間がありませんでした。

JALの皆さんには申し訳ないのですが、反省している場合ではない。
自分自身を奮い立たせ、いざ!

急ぎタクシーで母とともに那覇新港へ。

愛車との再開

すべり込みセーフという危ういタイミングではありませんでしたが、ほぼ5時には違いありませんでした。
ただ、港での作業はまだまだ終わる気配がなかったので、ひと安心です。

係の人の指示に従い無事にクルマを受け取れました。
愛車との再開です。

未知の経験でしたが、意外とすんなり手続きも輸送もできました。
ちょっと感動モノです。

船便のクルマに荷物は積んでいいの?

受け取ったクルマはミニバンで、荷室に荷物を積んできました。

本来クルマの輸送では車内に荷物を積むことを認めていませんが、生活必需品を載せていますという程度の量でしたら特に問題ありません。

私は、介護が必要な母親を連れての生活が待っていたので、単身の場合よりちょっと多めの生活必需品を載せて来ました。

当然、自己責任です

そして、何より誰にも任せたくなかったマイパソコンも我が愛車に積み込みました。

手荷物でイイじゃないかと言われるかも知れませんが、どっこいそうはいきません。
ノートパソコンなどという洒落たシロモノではないのです。

そう、デスクトップパソコンなのです。
それも2台です。

個人データがぎっしり詰まったハードディスクに万が一の事があったらと思うと、自己責任で愛車に積み込む以外に他の方法は考えられませんでした。

あ、当然、自己責任ですよ。
荷物を積んではいけませんってことですから。

明日への夢を乗せて

クルマは、一路アパートのある名護へ。

着いたのは日も暮れた7時半過ぎです。

記念すべき移住初日の夕食は、ファミリーマートのスパゲティでした。
それでも引越し祝いのご馳走です。

さあ、翌日から新しい生活の始まりです。

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