引越し業者の選定
一括見積りサイトを使ってみました
覚悟はしていました。
5LDKの家財を沖縄まで運ぶのですから、それ相当の料金がかかるに違いないのです。
インターネットで「格安 引越し業者」と検索すると一括見積りのサイトがたくさんありました。
その中から「引越し侍」というサイトを何気なく選びました。
関東から沖縄への引っ越しという条件で申し込みフォームに入力し、連絡を待つことにしたのですが、結局連絡してきたのはたった2社でした。
せっかく連絡をしてきてくれたので、その引越し業者2社に見積もりしてもらいました。
最初に見積もりしてもらった業者さんは、沖縄の港までは自社で運ぶけれど、そこから先は沖縄の業者さんに引き継ぐかたちになるとのことでした。
金額の交渉をするまでもなく、その時点でお願いする気持ちになれなかったのは言うまでもありません。
関東から沖縄までいくらかかるのか
次に見積もりしてもらった業者さん(サカイ引越センター)は、最後まで自社で運ぶということでした。
後がないのでお願いするしかありませんが、そこは交渉事ですからもったいぶって迷っているふりをしました。
が、最初に提示された金額は90万円です。
え〜〜〜っ!
私は、動揺しているのを見抜かれないようにサラリと業者さんに尋ねました。
「やっぱりそのくらいになっちゃいますかぁ。
もうちょい下がらないですかねぇ?」
ワナワナする私に業者さんも察したらしく、すぐさまいろいろ考えてくれました。
引っ越しを安く上げるには
コストを下げるため、大型トラック1台で運ぶのではなく中型トラック2台で運ぶ。
ダンボール箱の梱包はすべてセルフにする。
引っ越し日は、閑散期でなおかつ復路に荷積みの予定がある。
私: それでお願いします!
即答したのは言うまでもありません。
それでも、恐怖の70万円です。
引っ越しのどさくさで領収書を紛失してしまい、71万円だったのか79万円だったのかは覚えていませんが、70万円台であったことはには間違いありません。
忘れられるはずないです。
なんという料金でしょう。
引っ越しにかかる日数
関東圏から沖縄まで引っ越し荷物を運ぶのにかかった日数は、我が家の場合1週間でした。
引っ越し元の荷出しが月曜日で、引越し先の搬入が翌週の月曜日です。
その1週間で官公署の必要手続きや、電話設置工事、インターネット回線引き込み工事を行いました。
それ以外は基本的にヒマです。
家財道具が一切ないので何もすることがないのです。
幸いクルマだけはあるので、毎日ドライブ三昧でした。
一方、元の家に残り、家財一式が運び出されたあとの掃除や点検を引き受けた妻は、仕事の都合もあり、3週間後に沖縄入りしました。
聞けば、同じように家財道具が一切ない生活を送っていたわけですが、まるでキャンプをしているようだったと言っています。
愛車の輸送
売るのか持っていくのか
クルマは沖縄へ持って行くことにしました。
ローンが残っていたから当然そう思いました。
売却してローンを返し、沖縄で新たに購入し直すという選択もありましたが、まだ2年しか乗っていなかったし、愛着もありました。
運送費がどのくらいかかるのか調べると、6万円台というのが相場でした。
いま乗っているクルマと同程度のものを沖縄で調達することを考えると、やむを得ない出費です。
乗用車を輸送するといくら?
いろいろ調べた結果、東京の港まで持ち込み沖縄の港で受け取るセルフ輸送という方法で59,000円(当時)という会社を見つけました。
ほかの会社は知りませんが、私の経験上、これほど面白いシステムで営業している会社は初めてです。
なんせ、クルマの輸送をお願いするのに、メールのやり取りのみで完結してしまい、会社のスタッフと顔を合わせることはおろか、電話すらかけずに済んでしまったのです。
正直、ちょっと心配でした。
このまま愛車が行方知れずにでもなってしまわないかと思わずにはいられませんでした。
しかし、そう思っても依頼するしかありませんでした。
引っ越しの日はもうそこまで迫っていたのですから。
救いは同社のホームページでした(有限会社橋本通商)。
ご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、実に誠実な社長さんの人柄が伝わってくるのです。
日数は?受け取りは?
愛車はちゃんと沖縄の港に到着しました。
金曜日の午前中に東京の有明港へクルマを持ち込み、3日後の月曜日夕刻に沖縄の那覇新港での受け取りです。
那覇空港に夕方到着し、大急ぎでタクシーに乗り那覇新港へ向かいました。
港での受け取りは17:00までなので、それまでに受け取らないと翌日になってしまい那覇で1泊するはめになります。
わりとスムーズに港まで行けたのですが、この世はハプニングだらけ。
いつなんどき思わぬ事態に遭遇するとも限りません。
心臓バクバクで「急げ!急げ!」と叫び続けていました。
愛車を受け取ったときの安堵感といったら、もう。
久しく味わったことのなかった感覚でした。
介護ベッドの処分
介護ベッドをどうする?
私は、身体の不自由な親と同居しており、介護ベッドを購入し利用していました。
電動で高さが調節できたり、起き上がりや足の上げ下げもできる、病院とか介護施設で使っているあのベッドです。
これがとてつもなく重いのです。
大の大男が「フンッ!」と力を入れて、やっとこちょびっと動くくらいの重さです。
これを引っ越し屋さんに頼んだら、エライことになると思いました。
迷うことなく手放すことに。
新しければ売れますが…
ところがインターネット検索で取り扱い業者を探し、片っぱしから電話するのですが、どこも引き取ってくれないのです。
型が古くて商品価値がないのだそうです。
いやいや……これは困りました。
とてもじゃないけど動かせないし、廃棄するにしてもどこに頼めばよいやら。
業界を知ればこそ
あのとき、妻の偉大さを知ることとなったのです。
前にも触れましたが、妻は医療従事者で経歴30数年というツワモノです。
この介護ベッドは、妻の職場の取引先から10数年前に購入したものでした。
困り果てている私を遠い目で見ていた妻は言いました。
サラリとこともなげに。
妻: いいよ、出入りの業者さんに引取ってもらうから。
ホントかいなと思いつつ、電話をかける妻に聞き耳を立ててビックリです。
あぁどうも、いつもお世話になってますぅ。
あのね、ちょっとお願いがあるんですけど。
ウチに古い介護ベッドがあるんですよぉ。
そう、かなり前のね。
それで今度引っ越しするんですけど、どこかに引き取ってもらえないか問い合わせてみたんですよぉ。
そしたら、どこも引き取ってくれないわけ。
古すぎるって。
○○さん引き取っていただけません?
△△社の●●●●っていう型番なんだけど。
どお?ダメ?
じゃ、処分は?
できる?
そう、じゃ、よろしくお願いしま〜す。
有無を言わさぬオシの強さ。
このヒトいったい何者なんでしょう。
そしてお金がかかりました
かくして介護ベッドは、この業者さん(株式会社ホームケアセンターイワサキ)に処分していただきました。
型は古くても大切に使っていたので、不具合もなく程度は上々。
でも、処分代は5,000円もかかりました。
だから妻はいまだに言うのです。
「アヤツ、絶対再利用してるはず。丸儲けだな」
爪とぎ防止シート
猫ちゃん対策
なに?
と思われるでしょう。
でもこれ、猫ちゃんを飼っているヒトには切実な問題なのです。
持ち家であれば「まぁ、仕方ないね」と割り切れるかも知れませんが、賃貸だとそうもいきません。
転居する際、猫ちゃんが家中で爪とぎした跡を直さなければならないからです。
我が家には元気いっぱいやんちゃ盛りの猫がいます。
知人から「ボランティアで福島原発あたりの犬猫保護活動をしているヒトがいるので里親になってあげて」という話が舞い込んだのが、2011年5月のことでした。
そう、東日本大震災(2011年3月11日)で親を失った子猫を引き取ったのです。
当時、我が家にはシェットランドシープドッグ(シェルティー)がいました。
仲良くできるのか心配でしたが、いざ引き取ってみると案外仲良くしてくれたのでひと安心でした。
と、思ったのもつかの間。
不憫に思った家族をはじめ、シェルティーまでもこの子猫ちゃんを甘やかすものだから、ワガママのし放題やりたい放題です。
壁紙が繊維系で爪とぎにモッテコイだったこともあり、家中の壁でガリガリやってくれました。
家を売却する際には、先方が少し手を入れるので一緒に直してしまうからと問題にはなりませんでした。
アパートに入るなら必需品
でも移住先の仮住まいではそうはいきません。
そこを出るときには傷んでいる箇所を修復する費用がかかるのです。
であれば対策を講じておくに越したことはありません。
インターネット検索ですぐに見つけました。
「ペット壁保護シートキズ汚れ防止シート」という商品です。
壁紙のような感じで壁やドアに合わせてカットし、貼り付けて保護するモノです。
粘着力が弱くしてあるので、剥がすときに壁やドアを傷めないで済みます。
これを結構多めに購入して、アパートの部屋中を完璧にガードしました。
もっとも、引っ越してみて気がついたのですが、我が家の場合は荷物が多すぎて部屋という部屋の壁はまったく露出しませんでした。
あんなに買った防止シートは4枚しか活躍できず、いまも出番を待っているシートたちをどうしようか思案中です。