移住の話

仮住まい探し

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21世紀の森ビーチ
名護・21世紀の森ビーチ夕景

沖縄本島の北部地域、本部町(もとぶちょう)という所に土地を購入することとなりました。
平成28(2016)年5月に沖縄の土地を探し始めてから半年が過ぎようとしていました。

土地探しと同時並行で仮住まいのための借家も探していましたが、こちらもなかなかどうして簡単には見つかりませんでした。
あくまでも仮の住まいですから、コストを抑えられるだけ抑えてその分夢のログハウスに資金を投入したいという気持ちがあったのです。

仮住まいでも妥協しない

探した土地が本島全域に及んでいたので、当然仮の住まいも本島全域で探しました。
最後の最後まで購入しようと思っていたのは南部地域の土地でしたから、借家探しもなんとなく南部地域に力が入ってしまいました。

たとえ仮の住まいであろうと、沖縄生活を充実したものにしたいと考えていたので安易に妥協はしたくありませんでした。

あふれる家財をどうする

売り払った家は5LDKです。
売ろうと思い立った日から少しずつですが、家財を整理し始めました。

それでも17年という年月の間で増えに増えた家具や電気製品、趣味の品々、使いもしない小物類、読みもしない雑誌や単行本に文庫本、必要なものなのか判断もつかない子どもたちの残していった品々などなど、いくら片付けても切りがありませんでした。

とはいえ、こんなにもたくさんあったのかと唸るほどの家財や小物類を減らさなければ、引っ越し料金がそれなりに高くなるのは確実です。

それに、妥協したくない仮住まいでも家賃を抑えたいと思うのは当たり前です。
ですから家財小物類を必要最小限にまで減らし、少しでも小さな間取りの借家を探さなければなりませんでした。

ダウンサイジング

仮の住まいはせいぜい3LDK止まりにしようと決めました。
3LDKならぎりぎりなんとか 5LDKに入っていた家財を収められるのではないかと踏んだのです。

私たち夫婦の寝室に1部屋、親の寝室に1部屋、物置として1部屋をそれぞれあてるということで3部屋は必要だろうと考えました。
そして生活の場であるLDKを加えるわけですが、食事さえできればLなしのDKのみでもよしとしました。
家財さえ収まれば文句はありません。

離れ業

ということで3DK〜3LDKという条件で、本島全域のアパート・借家を探してみましたが、やはり力が入ったのは気に入っていた南部地域でした。
ですから突如購入した北部地域の土地に近い仮の住まい、これはもう考える余裕もなく大慌てで探したというのが実情です。

平成28(2016)年10月に土地購入の契約をしたのですが、仮の住まいはなんとその前日にインターネットで検索をして見つけ出し、土地契約が済んだあと急いで移動し契約するなどという離れ業をやってのけました。

実にあっぱれな仕事をしたと自画自賛です。

計画的に下調べした努力を、焦って水の泡にしてしまった衝動買いのように見えますが、そういうセンシティブなことに触れてはいけません。

新居

見つけたのは、本部町からクルマで20分ほどの名護市にあるアパートでした。

間取りは3LDKです。
4.5畳、6畳、6畳、LDKは8.5畳、駐車場2台分で月62,000円の家賃です。
敷金62,000円、礼金なし、管理費もなしでした。

納得の賃料だと思います。
ただ、地元のひとによればこれでも高級なアパートなのだそうです。

賃貸物件争奪戦

那覇でも名護でも同じなのですが、賃貸物件探しをあなどってはならないということを学びました。
思っている以上に競争が激しいのです。

那覇の場合

こんなことがありました。

気に入った部屋をインターネットの検索で見つけました。
場所は那覇市です。

明日にでも内見し、契約までこぎつければと思い、まずは取り扱い不動産会社に連絡しアポイントを取りました。
「○○時に伺うので内見させてください」と約束を取り付けました。

翌日、約束の時間に間に合うよう宿泊場所を出発し、道すがらその不動産会社に電話を入れてビックリ。
「ああ、すいません。そのお部屋はもう借り手さんが決まったんですよね〜」と申し訳なさそうに担当者氏。

内見したいという人より、契約したいという人が優先されるのは当たり前のことですが、妙に腹立たしいというか何というか。
残念ですが、諦めるしかありません。

名護の場合

そして名護市のアパートを契約したときのことです。

やはり前日にインターネットで検索し、「もう、ここしかない」と決意しての内見でした。

那覇市で土地の契約を終え名護市へ出発する際、「これから伺いますので、内見をお願いします」と伝えたときは、「承知しました」とごく普通の対応でした。

ところが1時間半後、不動産会社の窓口では「すみません。そのお部屋、いま契約中でして」というのです。
見れば、別のテーブルで何やら書類を書いている女性の姿がありました。

さすがに、さっき電話したのにという思いが不満となって口に出ました。
「そんなぁ、それはないでしょう」と口をとがらせると、担当者氏は悪びれる様子もなく「同じような条件のお部屋が近くにありますので、そちらをご覧になりますか」とのこと。

聞かれるまでもないです。
こちらは相当焦っているのです。

すっかり向こうのペースですが、いまさら帰るわけにもいきません。

「見せてください!」

しっかり食いついていました。

妥協って何?

そうです。
結局、その部屋に住むこととなったわけです。

安易に妥協しないと固く決心したのに、あっけなく妥協してしまいました。
全く予定どおりに行きませんでしたが、それが何か?

いいんです。

結果オーライです。

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