
この夏、7月25日に「ジャングリア沖縄」がオープンしました。
その評価は様々です。
本格的なテーマパークということで、開園前の期待値は相当なものでした。
実を言うと私もすごく期待していました。
オリオン嵐山ゴルフ倶楽部の跡地をジャパンエンターテイメントが提供を受け新しいテーマパークを建設するという、このあたりでは想像も及ばない巨大事業が始まるのです。
計画が発表される以前から気になって仕方ありませんでした。
ゴルフ場が2022年に閉鎖され工事はスタートしました。
それまでは噂レベルだったので今ひとつ現実味がなかったのですが、いざ工事スタートとなると「へぇ~、本当なんだぁ~」と嬉しくなったものです。
ジャングリア効果で沖縄北部も観光客が増え、経済の底上げにつながるのではないかと期待しました。
その影響がどれほどのものなのかを判断するのは専門家の先生にお任せするとして、住民の一人として感ずるのは「全然変わり映えしないよねぇ~」ということです。
ジャングリアのお客さんが多いのか少ないのか、どこかのホテルの宿泊率が増えたのか減ったのか、まったくピンときません。
ジャパンエンターテイメントがお客さんの流入調整をしているそうなので、付近の交通渋滞さえ起こりません。
だからご近所だけどお付き合いがないから、何をしているのかまったく分からないといった状態です。
結局、本土からの旅行客あるいはインバウンドを意識した施設であって地元民には魅力薄です。
那覇から直行し、園内で過ごし、近隣ホテルに宿泊するとしても帰りは那覇に直帰って感じがして、
来園される人達への関心が湧きません。
最近では県民特別チケットなるものを販売し始めたようですが、いかんせんコンセプトが高級志向なので、所得の低い沖縄県民にとっては割引されているとしても敷居が高いと感じてしまいます。
地元民が高いお金を払ってでも行ってみたいとすればスパくらいでしょうか。
やはり休日には非日常を求めてしまうのが人情ですから、ヤンバルが日常の北部地域住民にとってはちょっと方向性がズレているのかも知れません。
地元を巻き込むにはまだまだ課題がありそうです。
否定しているわけではありません。
もっともっと楽しい施設であって欲しいと思っています。
だから気になったことは言わなければ、かえって失礼でしょう。
年寄りのひがみと受け取らないでください。
ジャングリアに限らず、テーマパークでアクティブなアトラクションにチャレンジするっていうのは、きっと年齢層を選ぶのだろうなと思うのです。
ジャングリアでは障害者に配慮した割引設定もされているようですが、広報されているアトラクションをホームページで見るにつけ、「えっ?障害者に体験できるの?」と思わずにはいられません。
私自身、身体が不自由だから余計にそんなことを感じてしまうのかも知れません。
でも、どう見積もっても私には参加できないアトラクションばかりです。
行ってみて、やってみなければ語れないことは百も承知ですが、やれる気がしないというのが偽らざるところです。
そもそも、それほど身体が不自由だったら行くべきではないのかも知れません。
元気いっぱいの子供たちや若者たちが、存分に楽しめればそれでよいことです。
嫌味や悪口ではありません。
卑屈になっているわけでもありません。
これからの沖縄北部地域を見据え、経済を活性化させていくためにはこれくらいの荒療治が必要なのでしょう。
今はまだテーマパークというものについて、ディズニーランドやUSJを知っている日本人の固定観念としては、老若男女が楽しめそうだという優しいイメージを持ちます。
ジャングリア沖縄はそういったイメージを超えていくテーマパークであるはずです。
私は、自分がアトラクションに挑むことはないのですが、一緒に行った子供や孫がアトラクションに興じている姿を見るだけですこぶる幸せです。
ヤンバルを模した園内には正直なところ興味はありませんが、みんなが楽しそうにしている様子を見ることでとても嬉しくなります。
そういう「観覧者」を意識した構造とか構成は果たしてあるのでしょうか。
あったらいいなと思っています。
実際に行ってみなければ何も分かりません。
いずれ行ってみなくてはいけませんね。
ともあれ気になる存在であることは間違いありません。