ネットで仕事

ネットビジネスへの扉 その2

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パソコンとの付き合い

今回は、私が自分の力で稼ぎたいと思ってからネットビジネスにたどり着くまでの経緯をお話しします。
それは、未経験の人たちがきっと不安に思っているに違いないことを解消できるからです。

1992年、私がまだ30代の頃ですが、パソコンの世界に大革命が起こりました。
中高年世代の人なら憶えていることでしょう。

あなたがいつも使っているWindowsの出現です。
1990年にWindows3.xが発売され、続いて1995年にWindows95が発売されました。

このWindows95によってパソコンが爆発的に普及したのです。

今では当たり前のように目にしているあのグラフィカルな画面のパソコンですが、それまでは真っ黒い背景に白い英数字がズラズラ並び、とても素人の興味を引くようなシロモノではありませんでした。

私が警視庁第六機動隊で勤務していた当時は、事務処理と言えばワープロ(ワードプロセッサ)が使えれば優等生扱いされるほど、まだまだアナログな時代でもありました。

そんなある時、訓練の合間の休憩時だったでしょうか。
パソコンを趣味とする若い隊員に「これからはパソコンの時代ですよ」と言われたのです。
「そんなもんかなぁ」と半信半疑ながら、趣味らしい趣味もなかったこともあり、Windowsのデビューをきっかけに恐る恐るパソコンを購入してみたのです。

この若い隊員との会話が、私の人生を変えることになるとは夢にも思っていませんでした。

パソコンを買ったはいいけど、はて?何から始めればよいのやら。
あの頃はインターネットも一般には広まっていませんでした。
外国の学術機関が発信しているサイトとか先進技術に関する論文なんかが多かったように記憶しています。
だから今のように画像映像ベースの情報ではなく、読み込む必要のあるテキストベースの情報でした。
たまに画像なんか見つけると、特に興味があるわけでもないのに見入っていたものです。
唯一パソコンらしい使い方だったパソコン通信も、通信する相手がいなかったのだから当然深入りすることもありませんでした。

それでもWindowsという新しいツールには底知れない魅力がありました。
この新しいOS(オペレーティング・システム)を購入し、自分のパソコンにインストールする作業自体が、機械に命を吹き込む行いのような気がしたのです。
MS-DOS、Windows3.1、Windows95などというOSをパソコンに入れたり出したりするだけでも、私にとっては楽しくて楽しくてしょうがない作業でした。

パソコン相手にそんなことをしているうちに、それが趣味となり休日には時間も忘れて夢中になっていったのです。
目的も意味もなくOSに付属していたソフトを片っ端からいじくってみたり、流行ってもいなかったネットサーフィン(目的を持たずに、興味の赴くままWebサイトを渡り歩く行為)に夢中でした。

どうでしょう?
ここまで聞いて、現在のIT環境との違いが理解してもらえたでしょうか?

何が言いたいのかというと、私のように長くパソコンと付き合ってきた人間でも、さてネットビジネスを始めてみようと思ったときにそれらの経験が役に立ったかのかどうかということです。
あらためて考えてみると、「そうでもないかな」としか答えられない私がいるのです。

つまりパソコンに馴染みのない人が、これからネットビジネスを始めようとしたとき、昔からパソコンをいじっていた人に比べて不利だなんてことはないってことです。

現代のようにネットが発達し、情報を瞬時に手に入れることが可能な世の中であれば、詳しい知識がなくてもネットビジネスを始めるのに不自由なことはありません。

分からなかったらGoogle先生に聞けばいいのですから。

思い立ったら直ぐに始めればいいだけのことで、そこにはハンデキャップなどありません。

「ネットビジネス」にたどり着くまで

「何とかなるさ」という楽観的なノリで、その後の収入のあてもなく仕事を辞めてしまった私は、手探りで稼ぐ道を探しました。

実際に手を付けたのは、リアル起業では「宿泊所経営」です。
ネットでは「FX」と「在宅ワーク」です。

宿泊所経営

「宿泊所経営」は、建設を依頼した業者に資金を使い込まれ、建物も建たないまま大借金を抱えてしまいました。
現在も使い込まれた資金は回収できていません。

企画立案からもう5年経ってしまいましたが、いまのところ全く見通しも立っていないのが現状です。

あまかったですね。
完全な失敗です。

でも、諦めたわけではありません。
資金回収の手立てはまだあるかも知れないからです。

FX

「FX」は、警察官を辞めようと考え始めたころから勉強するようになりました。
沖縄に移住する前はけっこう真剣にFXの勉強をしていましたが、用語やトレードの手順に関する基本的な参考書は必ず読むべきだと思いました。

一方、応用書や理論書については読むべきかどうか悩ましいところです。
7年間「FX」という投資方法を学んだり、リアルにトレードをしてみて思うことは、基本書だけで十分ではないかということです。

書店に行けば、いろいろ目に付きます。
「1ヶ月で◯◯円稼ぐ…」とか「◯◯式トレード術…」などという見出しがあなたを誘惑するはずです。

いま思えばずいぶん買いまくりました。
稼げる手法なるものを求めて、あっちの本を読み、こっちの本を読み、どんどん頭でっかちになっていきました。
おまけにネット検索でも、あやしげなFX講座が山ほど引っかかるじゃないですか。
はい、気がつけばそんなあやしげなネット講座をまんまと受講しておりました。

あやしいと思いつつも、知識があれば必ず成功者になれるんだと信じて疑いもせず、クソ真面目に学習したものです。
結果、FX取引の基本は理解できるほどになったつもりです。

ちょっと考えればすぐ分かるのですが、その時点で書籍購入やネット講座に費やしたオカネは減っているのに、そうやって得た知識からオカネは生まれてないよねってことです。
基本を押さえたんだったら、とりあえずやってみなけりゃ何も変わりません。

そう思い立って、ネット講座で紹介していたFX会社と契約し口座を開設しました。
お人好しと言おうか、世間知らずと言おうか、紹介されたFX会社と直ぐに契約してしまったところなんかアホですよね。
世間にはいくらでもFX会社なんてあって、メリットデメリットを比較しながら自分の気に入ったところを使えばいいだけの話なんですけど。

まぁ、今まで潰れもせずリアルでの取引を継続できているので、無名の会社だけど結果オーライってとこでしょうか。

いよいよ理論の実践なんですが、自己資金を1円たりとも損しないようなトレードが可能だと思いますか?

私のトレード経歴をお話ししますが、そこにその答えが隠れています。

入門書やネット講座では、トレードを始める時はデモトレードで練習してからリアルトレードへ移行してね…みたいなことを口を揃えて言うのですが、実際に始めようと思っている人間の心理を理解しているのだろうかと疑ってしまいます。

その頃の私の心理はというと、「デモトレードもリアルトレードもやることは一緒でしょ!リアルでやればより真剣味も増すし、上手くやってれば儲けが出るじゃないか」と考えていました。
つまり早く儲けたいと、そんなことばかり考えていたのです。

リアルでやれば確かに真剣味はMAXですよね。
素人がオカネを突っ込んで投資を始めるのですから。

でも、やってみれば分かると思いますが、儲けなきゃとか、1円も損したくないとか思いながら、ガチガチに緊張してパソコンに向かっていることを想像してみてください。
自分が自分じゃなくなっちゃうんです。

自分は自分をコントロールできていると思いたいでしょうが、自分で自分をコントロールするのはホントに難しいことなんです。

そのへんの詳しい話はFXに関するお話の際にいたしますが、値動きの様子を表した図というかグラフというか、それをチャートと言うのですが、見事なほど思った方向には動かないものです。

思った方向に動かないということは、儲けるどころか損しまくってるということなんです。

ビギナーズラックで多少は上手くいく局面もありますが、トータル的に見ればおそらく9割がたの人は損します。

私も例外ではありませんでした。
10万円でFX会社に口座を開き、練習という意味で数百円単位の取引を始めてみたのです。
ビビリーな性格なので多額の資金を投入することはなかったのですが、それでも徐々に手持ち資金を減らしていきました。

沖縄に移住する前の段階でユーロ円取引において約5万円の収益があり、なんとか持ち直しましたが、あのまま続けていたらおそらく手持ち資金は無くなっていたでしょう。


私の場合、沖縄移住でバタバタして冷却期間があったから良かったのだと思います。

移住当初、私は「宿泊所経営」のことで頭がいっぱいでした。
FXにのめり込む時間的余裕などありませんでした。

ある日、ふとFXの口座残高を確認し、このまま置いといたら減ることはないけど増えはしないということに気付きました。
銀行口座と大して変わりません。
だったら減るのを覚悟でトレードしてみようというふうに心が動きました。

ただし、短期間の値動きで売買することはせず、長期間保有するポジショントレードという手法で取引することにしました。

これまでの5年間で、2〜3度好機を見つけては売買しましたが、現在の残高は30万円前後を行ったり来たりと、なかなか良い運用ができています。
売買の好機を判断するのはけっこう難しく、冷静なつもりでいてもいつもドキドキします。
いかに心を落ち着け、時間足それぞれを見渡しつつ売買することがとても大切だと思っています。

時間足それぞれと言われても、「意味分からん」でしょうから、別立てで機会をつくりじっくりとご説明する予定です。

ともあれ、胸を張って「FXは成功している」と言えるほど成果は上がっていません。
そんなこんなでFXの勉強を始めてから、もう7年が経っています。

在宅ワーク

「在宅ワーク」は4ヶ月で撤退しました。

「在宅ワーク」には、データ入力や原稿執筆、データ収集など様々な種類がありますが、ほぼインターネットを利用した作業だと思ってください。

「在宅ワーク」といえばネットビジネスのことだと思っても間違いではありません。

私は現職の警察官だった当時、いろんな部署でいろんな種類の仕事をしてきました。
刑事一筋っていうような警察人生ではありません。

交番勤務から始まり、機動隊、公安、警務、交通などを経験しましたが、それらの部署において事務系の仕事が多かったです。

だから文章を扱う仕事なら出来そうだ思い、企業メディアや個人サイト向けの記事を書く「Webライター」という仕事に目を付けました。
そこで、手っ取り早く仕事が始められるのではないかと思い、クラウドソーシング(インターネットでの業務発注)サイトの大手「クラウドワークス」に登録したのです。

結果から申し上げます。
受注を受けるためにいくつかの会社とやり取りし、実際に受注して作業しましたが、最終的には速攻で手を引きました。
業務量と単価を考えた場合、自分の時間の切り売りでしかないことに気付いたからです。

それに発注者の中には、詐欺まがいのいかがわしい連中がうようよいたので、うっかり信用できないという印象を持ちました。
4ヶ月くらいやったでしょうか、私には合わないと感じ見切りをつけました。

どうやって使う?「一生」

これらのことに費やした時間は、一見無駄なように感じられるかも知れません。
でも、やらずに悩んでいたら何も進展していませんでした。
とにかくやってみて、失敗して、「ああ、こんなもんかぁ」と頭も身体も理解できたのです。
これこそがスキルアップだと思っています…負け惜しみ。

人は必ず死にます。
限られた一生において、時間というものがとてつもなく貴重だといういことは理解していただけると思います。

だから、周りの目なんか気にしないでください。
やりたいことをやりたいようにやってみましょう。

いま、あなたがどんな環境にいても、それを否定するようなことはしないでください。
私は、定年退職を前に警察官を辞めましたが、警察官であった人生を否定しているわけではありません。
そこには、誰をもが経験できないような貴重な経験がありました。

そういう経験を思い出し、いろいろな角度からモノを見て判断できるようになりました。
その経験があってこそのネットビジネスです。

ネットもパソコンもなんとかなるんだから

ネットビジネスで稼ぐ方法を教えてくれる案内サイトは、ちょっと検索すれば本当にたくさんあることが分かるはずです。

ところが「入門」とか「初心者でも大丈夫」とか「誰でもできる」とか言いながら、実際にそのサイトをのぞいてみると、ある程度パソコンの操作ができてネットの知識がなければ、なかなか理解できないんじゃないかと思えるものばかりです。

私は、やる気さえあればパソコンが得意じゃない人であってもインターネットの世界で稼げるんだと本気で思っています。

諦めないという努力で、チャンスは無限に広がります。

ただしそのためには、ひとつ大切な条件があります。
それは「すぐに行動する」ということです。

何かを始めようとすれば、当然、計画や準備は必要です。
でも完璧なものである必要はないのです。

悩んでる時間があったら「とにかく動いてみる」ことです。
だって、あなたも私も使える時間に限りがあるのですから。

こうしたいっ!と思ったら、あれこれ悩んでないで動き出しましょう。

行動しながら修正を重ね、少しずつあなたの理想とするビジネスに近づけていけばよいのです。

そういう意気込みがあればインターネットなんて恐れることはありません。
スマホもそうですけど、パソコンなんて慣れです。

分からなければGoogle先生が教えてくれます。
それでも分からなければ、このサイトの「お問い合わせ」から聞いてみてください。

初心者の方からのご質問であれば、だいたい経験済みですので大丈夫です。
ネットなんて、全然怖いものじゃないです。
パソコンなんて、いじってればなんとかなりますから。

では、また。

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