沖縄メモ

はじめての沖縄観光

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北中城村・中村家住宅の赤瓦

沖縄を知ってもらいたい

沖縄をまったく知らない人に、イイ沖縄を楽しんでもらうにはどうしたらよいのだろうか。

常々考えていることではあるけれど、それこそ十人十色。
こうすればどうかとか、ああしたほうがよいなどと安っぽい観光雑誌がさも書き連ねそうなありきたりの観光案内なんかクソの役にも立たない。

事前にその土地の歴史を調べ、下知識を得てから旅をすれば充実した旅行になるなどという文部科学省的な発想でもいけない。
だってそうだ。
高校の修学旅行って楽しい思い出ばっかりなんだけど、事前に学習した旅行先の歴史や文化はその「楽しい思い出」には入っていない。

私の修学旅行は京都奈良だった。
思い出すのは、はじめて乗った新幹線が動き出す時の興奮や、みやげもの購入の予算配分に四苦八苦したこと、京風すき焼きのうっすい味なんだ。

決して、古寺で聴いた説教や歴史的建築物の数々ではない。

楽しいだけでイイ

では、いま沖縄に修学旅行でやって来る高校生たちは何を感じているのだろうか。
第二次世界大戦のおり、唯一地上戦を経験した沖縄の歴史をかじり、ひめゆりの塔で手を合わせるのか。
それを知っておくべきだとされ、それを考えるべきだと教えられるのか。
それは、沖縄に行くからという理由で与えられる課題なのか。

修学旅行生に聞いたわけでもなく、なんの検証すらしていないので極めて無責任な話をしている。

私がはじめて沖縄にやって来たのは20代半ばだから、37〜8年前。
職場の先輩と同僚とで、3人旅だ。
修学旅行ではないから何も縛りはなかった。

もちろん観光スポットを厳選し、綿密な日程調整をした。
当時は激安ツアーなるものなどなかったからけっこうな費用だったはずだけれど、金額的な記録は何も残っていない。
世はバブル景気目前でイケイケドンドンだったから、若いくせに羽振りはよかったということだ。

事前に沖縄の文化や歴史を調べるでもなく、ただ南国リゾート気分を味わいたくて選んだ場所に過ぎない。

そんなノーテンキな3人組だから、ひめゆりパークに行ってはいるのにその記憶がない。
その代わり、青い空とエメラルドグリーンの海は忘れようにも忘れ得ない。
そして人生初のパラセーリングやウインドサーフィンは今でもその感覚が戻ってくるようだ。

昔話がしたいんじゃない。
つまり若者ってのは、昔も今も旅に文化や歴史を求めてるわけではないんじゃないかということ。
中高年的発想からあえて離れ、若者の感性に飛び込んでみてもいいんじゃないかということ。

そういうことを咀嚼しながら、沖縄観光を見直すのも楽しい。

だって覚えてるんだよ。
30年以上も前のことを。

だからこれから沖縄観光をする人にも、イイ経験をしてもらいたい。
ずっと心に残る何かを得て欲しい。

沖縄入門

何はともあれドライブかな。
レンタカーを借りてドライブだね。

お手頃価格から値の張るものまでいろいろあるけれど、やりたいことをやるっていう気持ちを忘れてはいけない。
ベンツに乗りたければベンツを、オープンカーが好きならオープンカーを、ジープがよければジープを借りればよい。
沖縄っていう島全部が観光地なのだから、どんなクルマが走っていようが誰も変な目で見ないし、むしろ日常。
それを違和感なく受け入れてくれる沖縄の開放感を、たっぷりと楽しめばよい。

強烈な日差しやスコール、本土じゃ見られない海の色、まとわりつく湿気、鮮やかな赤い色を放つハイビスカス、そこらじゅうで見かける米軍車両、時おり上空をつんざく戦闘機の爆音・・・。

それらを全身で味わって欲しい。

ドライブがてらせっかく海がキレイなのだから、マリンレジャー。
何でもいいからやってみよう。
とても楽しいからやってみよう。

はじめての沖縄だったら、もうこれだけできればじゅうぶん。

そういう体験を持ち帰れば、きっと沖縄が大好きになるはず。
リピートしたいと思うはず。

それでイイ。

次はもっと、と思うはず。
そうやって2回3回と沖縄を訪れているうちに、沖縄を深く知りたくなる。

実際、私はこの沖縄についてさほど知識を持ち合わせていなかったことは先ほど触れた。
移住してきてから7年を迎えようとしているのに一向に知識は増えない。

それでも住んでみなければ分からないことが少しずつ見えてくると同時に、自ずから知ろうとしていることに気づく。

どう言えばよいのだろうか。
沖縄が身体に馴染んできて、良くも悪しくも様々なことを受け入れられるようになったのかも知れない。

別に観光客にそういうふうになって欲しいと思っているわけじゃないけれど、観光立県の住民としてはこの沖縄をもうちょっとだけ知ってもらえたらなぁと。

そしてどんどん遊びに来て欲しい。
楽しい遊びが満載の沖縄を好きになって欲しい。

なぜそう思うのかを、おいおい説明していこう。

-沖縄メモ

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